2015年10月4日

Cognos InsightからPostgreSQLのデータを利用する

最近、デスクトップBIツールである「Cognos Insight」を入手して使い始めたのですが、Cognos InsightのStandard EditionではデータソースにODBC接続を利用することができます。 自分の備忘も兼ねて、Cognos InsightでPostgreSQLにODBC接続してデータをインポートする方法を紹介しておきたいと思います。

なお、今回利用しているソフトウェアバージョンは、PostgreSQL 9.4とCognos Insight 10.2.2です。

■ODBCデータソースの準備

PostgreSQLのODBCドライバおよびデータソースの設定については、以前の記事を参照してください。 一通り確認しましたが、特に大きく手順が変わっているということはありませんでした。なお、本エントリ執筆時点でのPostgreSQLの64ビット版のODBCドライバは「psqlodbc_09_03_0300-x64-1.zip」です。

今回は、DWH系ベンチマークツールであるDBT-3のデータベースを使って、以下のデータソースをユーザDSNとして作成しています。

  • データソース名: postgres-dbt3
  • サーバ: 10.0.2.13
  • ポート番号: 5432
  • データベース名: dbt3
  • ユーザ名: snaga
データソース設定後の状態は以下の通りです。

■ODBC接続を用いたCognos Insightへのデータのインポート

それでは、Cognos InsightからPostgreSQLに接続してみます。

Cognos Insightを起動したら、「データの取得 → データのインポート...」を選択してウィザードを起動します。


「データソースの選択」で、「リレーショナル・データ・ソース(ODBC)」を選択します。


「接続エディタ」が開きますので、データソース名と(ODBCデータソースの設定で設定した)ユーザ名、パスワードを入力します。「テスト接続」でPostgreSQLデータベースへ接続できるか確認してみましょう。この時点で接続に失敗していると、この後PostgreSQLのデータベースにアクセスできません。


データソースの選択・設定が終わったら、実際にインポートするデータを選択します。「クエリー・ビルダーを開く...」をクリックしてクエリービルダーを起動します。


クエリー・ビルダーを起動したら、左側の「メタデータ・エクスプローラー」からインポートしたいテーブルを選択して、右上の「データビュー」にドラッグ&ドロップします。単一のテーブルのみならず、データセットを取得する任意のクエリを設定することもできますが、ここでは「orders」という注文テーブル(ファクトテーブル)を選択しています。


右側中央の「更新」をクリックすると、データをプレビューすることができます。


「OK」をクリックすると、クエリービルダーが終了し、「SQLクエリー」の欄に今選択したデータをインポートするためのクエリが表示されます。


右下の「更新」をクリックすると、改めてこのインポートするデータをプレビューすることができます。


データをインポートする際、データ型やメジャー、ディメンションなどの設定(データのマッピング)を変更したい場合には、「詳細」をクリックしてマッピングを確認・修正します。


最後に「完了」をクリックすれば、データのインポートが開始されて、ワークスペースに今設定したテーブルがキューブとして取り込まれます。


以上で、ODBC接続を使ったCognos InsightへのPostgreSQLデータのインポートは完了です。

■参考資料

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